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うつろい [sensitivity]


夏が終わりに近づいて
空や
そこに浮かぶ雲や
草むらに虫の音や
そこかしこに秋の気配がやってきて

私のなかにも
季節の移ろいにも似た何かしらの変化があって
ああ、変わっていくな、って。

ねぇ、何やっているんだろう、
何やっているんだろう、ね、私。

答え、出ているのに、ね。

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知らなくていいこと [sensitivity]

その人は私に背中を向けたまま
  
 浮気、するなよ

そう言った



たぶん、彼の精一杯のことば

 え?
 浮気なんてするわけないじゃない


だってあなたが本命なわけじゃない
だって
だって
たぶん、いまの私にとって
あなたが浮気相手

あなたを知りたいとも思う
あなたの話を聞きたいとも思う
あなたとの時間を楽しいとも感じる
そして
たぶん私もあなたを欲している

だけど
だけど
たぶん、今のわたしには
何かが気にかかっている


知らなくていいこと
それは
彼の本心と
私の本心

知ってしまったら
きっと
ふたりとも
深い闇に落ちてしまう


知らなくていい
知らない方がいい
後戻りできなくならないように




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いつも、そう いまも、そう [sensitivity]



いつもそう

私が揺れると
違う何かが現れる

いつもそう

そうして
私はますます揺れてしまう

戻るべきところ
戻ることを望んできたところ
そこに近づいては
ゆれる波に巻き込まれ
とおく陽のさす方向をさがしてしまう


いっときの安らぎのためであっても
それは流されてきたボートのように
あてもなく
ゆれてゆれて
たどり着くさきなどわかりえない


いつも、そう

わかり始めた途端
何かが私のまえに現れる

いまも、そう


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変わるはずもなく [sensitivity]



ひとりで過ごすGWもこれで3年目

最初の年は
国家試験を8月に控え
勉強しなくちゃ、で乗り越えた

昨年は
コロナ禍真っ最中で
外出すらままならなかった

今年は
勤務として出勤して良いと言われたので
仕事の携帯番だったこともあり
連休なく出勤している


ただこれまでの2年と違うのは
必要なこととはいえ
LINEで連絡がくること


もしかしたら
他に心が奪われそうになっていることに
気付いていること
私自身が揺らいでいること
LINEで送られてくる言葉に
揺れているのは
自分のこころが揺らいでいるから


それでも
私が求めているものが
その揺らぎの先にないことは歴然としていて
だからこそ
こうして仕事をすることで紛らわせている


なにも変わっていない


ないものを掴もうとしている
なにも変わっていない
私の本質なんて

どちらへ転んでも
なにも変わるはずもない



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視線、25cmうえ。 [sensitivity]


久しぶりに25cm上に視線を向けた
ずいぶんひさしぶりだけど
以前となにひとつ変わらない視線がそこにあって
少しはにかんだ笑顔があった

今年に入って3回目
ちょっとした用事でちょっとだけ会って
それだけ



まわりのキラキラ輝いている人たちを横目に
いつもだめな自分を捜し歩いて
現実味をともなわない前向きな言葉を探して
どこかにたどり着きたくて捜し歩いて

誰かに必要とされたい自分は
20年前と何も変わっていなくて
誰かに、誰かに、って
私を必要としてくれる誰かを捜し歩いて

でも
誰かに必要とされるほど
なにも持っていないことにも気づいていて

少しだけ自分の生き方を肯定してきていたけど
ほんとは足元なんて少しも安定していない
ゆるゆると
ずるずると
ほんとはこころなんて少しも安定していない

周りからは
 いつもキラキラしているね
そんなことばをもらうこともあるけど

私がキラキラして見えるのは
安っぽいイミテーションの輝き
足元に飛んできた
少し光沢のあるなにかを貼り付けただけ
なにものでもない


何かを捜し歩いて
見つけた沼に溺れることもできず
踏み込むことさえできず
もう度胸試しさえできなくなった


それでも
私の視線25cmうえに
あの頃と変わらないものがあるのなら
今の私を知る由もなく
たぶん疑うこともなく
あの頃と変わらないものがあるのなら

それが
私の灯りとなるのなら
その灯りが消えないように

それを見守ることが
私の定まらない足元を
ゆらゆらするこころを
安定させる要因になるのかもしれない



風がとても強く吹いてたあの日
25cmうえの視線を
守りたいと強く思った。






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For Me [sensitivity]



湧き上がる感情を止めることはできないけど
その感情を見つめることはできる

見つめて
その先の行動は自分自身で決めること

自分が正しいと思うこと
自分が自分らしくいられること
自分が嘘をついていると自覚できること

それらを見つめて
見つめて

見つめ続けて
そうして歩けばいい
見誤らないように

見誤っても
本当の自分を大切にしてあげればいい


それが改めて今年気付いたこと
これまでも
そうして歩いて来られていたと
もう一度確認できたから

だいじょうぶ。


今年のわたし、
よく頑張ったね。


あとは私のために
ゆっくりやすもう。




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わたしが私であるために。 [sensitivity]


様々な出会いの中で
様々な自分と出会い、向き合うことで
揺れたり、悩んだり、
時には苦しくなることもあるけど

だけどなんだろう

出会いの中で新しく見つけだした
自分自身を少しずつ重ねていくことで
揺れや、悩みや、苦しさに耐用できる自分が
そこに生まれてきている気がする

誤りを誤りと侮蔑するのではなく
誤りの中に見つけた
自分の変化を細分化することで
自分の弱さや思い込みさえも
自分自身で包み込めるようになる気がする


わたしが私であるために。


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darkside [sensitivity]

あ、これだったのか、って。
わかった。

その人は「darkside」と表現していたけど
まさしくその通りで
私が「裏mamia」と呼んでいる素の私を
なんの抵抗を感じさせることなく引き出された。

その人は
  いつもは
  スイッチを切っているんだね
  で、今日みたいな日はスイッチが入ってる
  自分でいるために
ってさらっと言ってのけた。

onとoffの使い分けをofficial基準ではなくて
darkside基準で言われたの、初めてだ。

その人は
私の「裏mamia」こそ本来の姿でonの姿で
「表mamia」は自分をoffにしている姿だと。

初めて「裏mamia」を肯定してもらえた気がする
使い分けている自分を、演じている自分を
それでいい、って。

これまでofficialな私
つまり「表mamia」を認めてもらいたくて
頑張っている自分=「演じている自分」を
認めてもらいたくて、
というか、そう思い込んできたけど
本当は「裏mamia」に気付いてほしくて
その自己矛盾で苦しんでいた気がする。

その人は抵抗する必要性を感じさせず
私のdarksideのスイッチを見つけた
というより
私がそのスイッチを見つけてほしくて
そこに足を運んだに過ぎないのかもしれない
偶然ではなく、必然。
何かに導かれた縁だったように思う。

その人は

  恋は突然やってくるよ
  だからいらないものは断捨離しておかないと
  アップデートしていかないと
  古いものだけに縛られないように

アルコールが入っていたとはいえ
私には核心に触れることば

  mamiaさんには
  そのまま前を向いて歩いてほしい
  今度はアップデートした報告が欲しいな
  彼氏と別れましたよ、って

本当に誰にも話したことのない
darksideを引き出されたのは初めて
でも、そのおかげで
officialな私も少し頑張れそうな気がしてきた

やっぱり、認めてほしかったのは
自分でも結構面倒くさいと思っている
「裏mamia」だったんだ。


これだったんだ、
数日前から感じていた
何かが変わる予感。

多分、これからの私の人生に
大きな影響を与えるであろう
そんな出会いだったんだ。




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予感 [sensitivity]


なにかが、なにかが、ね。

変わるような予感がするの。
よくわからないんだけど、
私のまわりのなにかがね、
変わるんじゃないか、って。

それが良いことなのかそうでないのか
それすらもわからないのだけれど

だけど、
それがわたしにもたらされたとき
 あ、これだったのか
って
すぐ判る気がする。

なんだろう、この感じ。
すごく久しぶりにこの感じが来てる。


良いことでも、
そうでなくても
いま、感じている何かを
きちんと受け止めなさい、ってことなのかな。


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だから、ね。 [sensitivity]


自傷行為ってわかってるよ
そんなこと


だけど、ね

それって繰り返して繰り返して
そうすることでしか
自分の価値が見つけられなかったり
そうすることで
生きている実感を得られたり
決してその行為が望ましいものだなんて
これっぽっちも思っていない


こんな私に惹きつけられる人がいるなら
その人がどれだけ
今の私に溺れることができるのか
試してみたいと思ったらいけない?

そこに本当の感情がなかったらいけない?

それで自分が傷ついてもいい、って
そう思ったらいけない?


年齢を重ねても
人を惹きつけることができるなら
おんなとして惹きつけることができるのなら
それはそれでよくない?



だから、ね。

わかってるよ、自傷行為だって。

だから、ね。
傷ついてみないとわからないことなんて
何にもないことも知ってる。
今でも十分にわかってる。

だから、ね。
その確認をしてみたいだけなんだよ。


わたしが
おんなであることのかくにんを
ただそのかくにんをしてみたいだけなんだよ。





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