包含～琥珀色の言葉～

連絡がなくても
それはあたりまえで

あまりに近すぎると不安になり
急に遠くなると不安になり

私との予定を提案してくれたり
私の都合を優先させてくれたり

普段なら私のプライドが邪魔するのに
それをも超越してすっと入ってくる


　ヤキモチか？

　ううん、事実確認


それも事実
私は何に対しても嘘はついていない
ただ
隠しているだけ
問われないから
答えないだけ

何も聞かない優しさなのか
何も聞かないほどの無関心なのか
そんなのはどうでもいい

透明でもなく
無色でもなく
グレーでもなく
語られない物語の中にある私は
琥珀の中に包含された虫のよう

おとなの「約束」は
「シャコウジレイ」って読むことも
ずいぶん昔から知っている

私は
琥珀色の言葉のうえで
笑っている